昨年の軽井沢開催に続き、今年は10月24-26日の3日間、札幌北広島クラッセホテルにおきまして臨床研究推進ハンズオンセミナーを開催いたしました。臨床評価研究所のご協力をいただき、兵庫医科大学データサイエンス部門主任教授 森本剛 先生をはじめ経験豊富なチューターの先生にもご参加いただき、臨床研究の基礎から解析テーマの決定、実際の統計解析までを以下の日程でみっちりご指導いただきました。今回は、非学会員にも参加の門戸を広げましたが、セミナー受講を機に12名の先生に新たに学会に入会いただきました。本委員会の命題である「DIC研究の推進」のための若手研究者新規参入にもつながったものと思います。
時間 | 形式 | 内容 | 所要時間 | |
---|---|---|---|---|
14:45 | 14:55 | – | 北広島駅・西口発 → 会場 | 10分 |
14:55 | 15:15 | – | 受付・チェックイン・受講準備 | 20分 |
15:15 | 15:35 | プレナリー | 開会式・オリエンテーション | 20分 |
15:35 | 16:15 | 講義Ⅰ | 臨床研究デザイン | 40分 |
16:15 | 17:05 | グループワークⅠ | 臨床研究計画 | 50分 |
17:05 | 17:15 | ハンズオンⅠ | 統計解析ソフト導入 | 10分 |
17:15 | 17:30 | – | 休憩 | 15分 |
17:30 | 18:00 | 講義Ⅱ | 統計解析の原則・記述統計 | 30分 |
18:00 | 18:30 | ハンズオンⅡ | 記述統計実習 | 30分 |
18:30 | 19:00 | 講義Ⅲ | 単変量解析の構造 | 30分 |
19:00 | 19:30 | ハンズオンⅢ | 単変量解析実習(導入) | 30分 |
19:30 | 21:00 | – | グループディナー | 1時間30分 |
21:00 | 0:00 | グループワークⅡ | 研究計画書作成 | 3時間 |
時間 | 形式 | 内容 | 所要時間 | |
---|---|---|---|---|
9:00 | 9:30 | ハンズオンⅣ | 単変量解析実習(確認) | 30分 |
9:30 | 10:30 | 講義Ⅳ | 生存解析と多量解析の構造 | 1時間 |
10:30 | 10:50 | – | 休憩 | 20分 |
10:50 | 11:50 | ハンズオンⅤ | 生存解析・多量解析実習 | 1時間 |
11:50 | 12:20 | 講義Ⅴ | 臨床研究に必要な図表 | 30分 |
12:20 | 13:20 | – | 昼食 | 1時間 |
13:20 | 13:50 | 講義Ⅵ | 現実性と科学性のトレードオフ | 30分 |
13:50 | 15:50 | グループワークⅢ | 研究計画書作成・データ作成 | 2時間 |
15:50 | 16:20 | – | 休憩 | 30分 |
16:20 | 18:00 | グループワークⅣ | 研究計画書作成・データ作成 | 1時間40分 |
18:00 | 20:00 | – | ネットワークディナー | 2時間 |
20:00 | 0:00 | グループワークⅤ | 研究計画書作成・統計解析・発表用資料作成 | 4時間 |
時間 | 形式 | 内容 | 所要時間 | |
---|---|---|---|---|
8:55 | 9:00 | – | 発表準備(発表用USB回収) | 5分 |
9:00 | 10:30 | 発表と討論 | 研究計画書・解析結果報告 | 1時間30分 |
10:30 | 11:45 | プレナリー | ラップアップ・閉会式・受講所授与 | 15分 |
10:45 | 11:05 | – | 移動 | 20分 |
11:05 | 11:15 | – | 北広島行き(無料シャトルバス11:05出発) | 10分 |
11:15 | – | 解散 | – |
山川委員長の開会の挨拶で始まりました。本委員会でのセミナーの位置づけと趣旨について説明がありました。
森本先生の講義のあと、それに関するハンズオンセミナーをチューターの先生方のご協力をいただきグループごとに行いました。夜12時ちかくまで、グループワークが続いておりました。
最終日には、これまでの学習の成果のまとめとして仮想データを用いての研究計画・解析結果の発表が行われました。その後森本先生からのフィードバックをいただきさらに理解が深まっていたようでした。
秋晴れの北海道の紅葉はとても綺麗でした。
開催事務局和田剛志から受講者一人一人に受講証が授与されました。
セミナー終了後、受講者の方々にご協力いただきアンケートを実施しました。セミナー評価に加えて、セミナーを通じて得られた知識を論文執筆につなげるべく本委員会のもう一つのプロジェクトであるLOCOMOCO(Landmark Of Clinical Observations in MicrOcirculation and Coagulation Outcomes)事業への参加の希望調査を実施しました。
急性期DIC研究の再活性化を推進するための委員会からのアンケート結果
■本委員会主催の論文作成グループ(LOCOMOCO)への参加を希望されますか?
はい 6
いいえ 8
未回答 1
受講生の皆様からいただいたフィードバックも好評で、次回開催に向けての参考にしたいと思います。
コメント例
・密度の濃いスケジュールで、とても参考になりました。吸収しきれなかったこともありますが、復習していきたいと思います。
・論文作成グループにぜひ参加したいです。
セミナー評価
第1回、2回とセミナーを開催し、若い先生方の研究に対する熱意を感じるとともに、その熱意を研究につなげられない実情がわかりました。このセミナー開催にとどまらず、本委員会の別プロジェクトへの参加を促し学術実績につなげられるような取り組みを継続、加速して進めていく所存です。その一つとして、本セミナーを開催したノウハウを生かし、ビッグデータ解析に必須のプログラム言語SQLを扱うセミナーを、2025年2月に開催予定です。
本セミナーの開催にあたり多大なご協力を賜りました参加者、臨床評価研究所スタッフ、学会事務局、本委員会委員の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
敬具
急性期DIC研究の再活性化を推進するための委員会
委員 和田 剛志
委員長 山川 一馬