原因不明の後天性凝固異常症(出血症、血栓症)疑い症例の特別検査のご案内


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厚労委託・難治性疾患実用化研究事業「後天性凝固異常症のP.O.C.テストによる迅速診断システムの開発(後天異常POCT)」班研究のお知らせ

過日お知らせしましたように、平成26年7月より、上記の開発研究を開始しておりますが、昨年度15名診断された自己免疫性出血病XIII/13症例が、 今年度は4名と激減しており、見逃されている症例が少なくないものと思われます。一方、出血性後天性第XIII/13因子欠乏症の相談症例で、電撃性紫斑 病を発症した乳児の先天性プロテインC欠損症が診断されたり、静脈血栓症を合併していた自己免疫性出血病XIII/13症例が診断されたり、などと多彩な 症例のご依頼があります。
就きましては、後天性凝固異常症の迅速且つ容易な
1)確定診断
2)除外診断
3)病勢判定
4)治療効果判定
5)寛解判定
を可能にするPoint of Care (P.O.C.)検査(臨床現場迅速検査)の開発に必要な「臨床検体の提供」をお願い致します。
なお、開発する検査方法の比較、解析、検証などを可能にするために、「凝固・線溶パラメーターのスクリーニング検査」も同時に実施します。本事業の主目的 は開発研究ではありますが、これらの詳細な凝固・線溶検査結果を主治医の責任で当該症例の実地診療の参考にすることは、全く制限されません。

原因不明の後天性凝固異常症(出血症、血栓症)疑いの症例に遭遇された方は、予め病歴を作成し、日本語版出血評価票(及び重症度分類2014)を記入し て、下記の連絡先に、できるだけ電子メール(bunbyo@mws.id.yamagata-u.ac.jp)か、FAX(023-628-5280)で ご相談下さい。
勿論、学会員以外の主治医の方からのご相談も大歓迎です。
詳細は、添付ファイルの通りです。

 

平成27年1月吉日

 

厚労委託・難治性疾患実用化研究事業「後天性凝固異常症のP.O.C.テストによる迅速診断システムの開発(後天異常POCT)」
研究代表者 一瀬 白帝 (山形大学医学部分子病態学講座)