原因不明の出血性後天性凝固異常症の全国調査活動再開のご案内
盛夏の候 先生方におかれましては、益々御健勝のこととお喜び申し上げます。
2009年度以来、私共は、厚生労働省科学研究費補助金「後天性血友病XIII/13の実態調査、発症機序の解明と治療方法の開発」を頂いて活動し2012年3月に無事終了致しました。大変お世話になりました。
さて、御蔭様で、2012年度から上記の班研究が採択され、2013年度も継続することが決定されましたので、添付ファイルに記述した研究を再開することになりました。
主な内容は、以下の3つです。
1.調査・広報活動:山形大学が主管して実施する。
2.止血血栓学的臨床研究:山形大学と全国の研究分担者・協力者が行う。
3.病態の解析と診断に関する実験研究:山形大学と研究分担者が実施する。
そこで、本会会員の皆様が、「原因不明の出血性後天性凝固異常症」疑いの症例(既往歴が無く、PT、aPTTが正常あるいは正常に近いのにも拘らず、明ら かな後出血や通常の止血治療に反応しない出血症状を呈する患者さん)に、日常診療で遭遇された場合、山形大学 (bunbyo@mws.id.yamagata-u.ac.jp)あるいは分担者・研究協力者(添付ファイルにメールアドレス記載)に相談して頂ければ 幸いです。具体的に検討した上で、必要に応じてスクリーニング検査、精密検査などを実施致します。(主に後天性の第XIII(13)因子、von Willebrand因子、α2プラスミンインヒビター、プラスミノゲンアクチベーター1の欠乏症などをターゲットとしますので、ご注意ください。なお、 後天性血友病A, B疑い症例については、北日本後天性血友病診療ネットワーク(仮称)に連絡(仲介)して、ケアを依頼致しますので、予めご承知おきください。)
勿論、学会員以外の主治医の方からのご相談も大歓迎です。
なお、一般市民の方は、添付ファイルの最初ページの「原因不明の出血性後天性凝固異常症とは?」を参考にして、先ず主治医の先生に相談して頂ければ幸いです。
厚生労働科学研究費補助金 原因不明の出血性後天性凝固異常症研究班 研究代表者 兼 後天性第XIII/13因子欠乏症研究会 代表幹事 一瀬 白帝