2016年10月に血栓溶解(線維素溶解:線溶)機構や血栓溶解療法、あるいは plasminogen 活性化が関わる様々な生理機構を対象とした国際学術集会が静岡市日本平で開催されます。
第23回International Society of Fibrinolysis and Proteolysis (ISFP) Meeting と第16回 International Workshop on Molecular and Cellular Biology of Plasminogen Activation (PA Workshop) という2つの関連集会の Joint Meeting の形で開催されます。ISFP Meeting は 1972 年に第1回がフランスで開催され、欧州を中心にこれまで 22 回開催され、2000 年には浜松で開催されました。PA Workshop は 1985 年に第1回がイタリアで開催され、欧州,米国を中心にこれまで 14 回開催され、2015 年には第 15 回がローマで開催されました。いずれの会も plasminogen を中心とした線溶系を対象にしていますが、観点や参加者は少し異なり、これまで別の集会としてそれぞれ隔年に開催されてきました。2016 Shizuoka は第1回の ISFP & PA Workshop Joint Meeting という事になります。
本 Joint Meeting は、血栓溶解(線溶:fibrinolysis)現象、plasminogen/ plasmin あるいは関連因子の関わる生理現象を大きなテーマとし、フィブリンあるいは細胞周囲および細胞膜上のタンパク質の分解、更にはタンパク分解酵素活性化受容体を介する細胞内信号伝達機構を介する様々な生理現象を対象です。無論、血栓溶解療法、播種性血管内凝固症候群 (DIC) 等の臨床課題も主要なテーマです。線溶、炎症、腫瘍の浸潤・転移、神経の可塑性、アルツハイマー病等を研究対象とする多様な分野の基礎科学者および臨床医が集う学際的な会です。いずれの会も当該分野のトップレベルの研究者が集まる学問的評価の高い学術集会です。両者の Joint Meeting として開催する事により更に大きな成果が得られると共に、本邦およびアジアの若手研究者に大いに刺激になると期待されます。
開催日時:平成28年10月17日(月)から10月21日(金)
開催場所:日本平ホテル(静岡)
会 長: 浦野哲盟(浜松医大医生理学講座教授)
Local organizing committee:鈴木優子(浜松医大医生理学講座准教授)、岩城孝行(浜松医大薬理学講座准教授)、永井信夫(長浜バイオ大学アニマルバイオサイエンス学科教授)、藤井 聰(旭川医大臨床検査医学講座教授)、佐野秀人(浜松医大医生理学講座助教)、田中宏樹(浜松医大医生理学講座助教)、上嶋 繁(近畿大学農学部教授)、関泰一郎(日本大学生物資源科学部教授)、窓岩清治(東京都済生会中央病院臨床検査学科部長)、山本晃士(埼玉医科大学輸血・細胞治療部教授)、和田英夫(三重大学病態解明医学講座准教授)
International advisory board(予定:敬称略)
Alessi MC (France), Andreasen P (Denmark), Antalis T (USA), Ariens R (United Kingdom), Castellino FJ (USA), Colucci M (Italy), DeClerck P (Belgium), de Maat M (The Netherlands), Elis V (United Kingdom), Ginsburg D (USA), Gils A (Belgium), Gonias S (USA), Hajjar K (USA), Hoover-Plow J (USA), 一瀬白帝 (Japan), Kluft C (The Netherkands), 小林浩 (Japan), 小林隆夫 (Japan), Lawrence D (USA), Lijnen R (Belgium), Lisman JA (The Netherkands), Longstaff C (United Kingdom), 松尾理 (Japan), Medcalf R (Australia), Meijers J (The Netherlands), Miles L (USA), 宮田敏行 (Japan), Mutch N (United Kingdom), Ny T (Sweden), 尾崎由基男 (Japan), Oh D (Korea), Ploplis V (USA), Plow E (USA), Ranson M (Australia), 坂田洋一 (Japan), Sanderson-Smith M (Australia), Schmit M (Germany), Stoppelli MP (Italy), Strickland D (USA), Strickland S (USA), Sun H (USA), 鈴木宏治 (Japan), 内山真一郎 (Japan), Vaughan DE (USA), Vivien D (France), Wojta J (Austria), Walker M (Australia), Wu HL (Taiwan), Yepes Manuel (USA)