本会では2017年度より、血栓止血学に多大な貢献をされ、今世界中でおそらく最も多く処方されている止血薬であるトラネキサム酸を開発された、故岡本彰祐先生、岡本歌子先生ご夫妻により残された浄財により、会員歴10年以上の学会員を対象として、人類の幸福に寄与しうる研究者にShosuke Award、同様の貢献をした女性研究者にUtako Awardを授与して顕彰してまいりました。なお2025年度以降の名称は、日本血栓止血学会岡本彰佑賞、歌子賞となる予定です。
また本会では先輩会員のご厚意により頂いた基金をもとに、1994年より45歳以下の日本血栓止血学会会員で、血栓止血学の分野で学問の進歩に寄与する顕著な業績をあげた研究者に、日本血栓止血学会学術奨励賞を授与しています。毎年2名、原則として基礎と臨床より各1名を顕彰します。今日に至るまで当該分野の若手研究者にとって大いに励みとなってきました。
上記2つの学会賞に加え、2024年度よりIwanaga-Memorial best abstract award in JSTH congressが創設されました。本会に多大な貢献をされた九州大学名誉教授故岩永貞昭先生は、学術集会一般演題セッションにおける討議を特に重視され、討議を通じて、会員に大きな影響を与えてこられました。本賞はこのことを踏まえ、学術集会における最優秀一般演題の筆頭発表者に対し授与されます。受賞者は翌年の学術集会までに理事会にて決定し、理事長より表彰するとともに副賞が授与されます。